原材料紹介
主な原材料とその性質
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赤玉土
関東ローム層の暗色帯の部分を天日乾燥して、ふるいわけしたものを赤玉土と言います。 暗色帯とは文字通り色が暗い色をしていること。 つまり白っぽいものではなく、濃いこげ茶をしたものが良質な赤玉土です。 保水性が豊かな素材で培養土の主原料です。
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ピートモス
冷涼な地帯で水ごけやその他の水性植物が、長い年月をかけて堆積化したもの。 主に北欧や北米などで採掘されてます。 欧米では栽培地の主原料としてその地域で採れる材料と混ぜて利用されています。 pHが強酸性なので、酸性を好む植物以外は調整済みのピートモスの利用が必要です。
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パーライト
岩石を焼いてできたもの。主な岩石に真珠岩とこくよう石の2種があります。 見た目が肥料と似ていて間違う方も多いのですが、主に土を軽くするためにブレンドしたり、 通気性を持たせるために使用しています。
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バーミキュライト
ひる石を焼いてつくられた軽い素材。保水力もあるため、 バーミキュライト単体でさし芽をする方法もあります。 ひる石の名の由来は火をつけるとヒルのように 伸びることからこの名が付けられました。
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軽石
鉢の底に使用したり、土自体に混ぜて物理性を 改善するのに威力を発揮します。小・中・大と粒の大きさは様々。 全国各地で採掘されます。主に火山のふもとが産地です。 洋ラン栽培には水ゴケと共に広く使用されています。
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牛ふんたい肥
牛が糞尿するところにベッド状におがくずなどを敷き詰め、 それをたい肥化したもの。良い牛ふんたい肥は、水に溶かしてもにおいがないもの。 乾燥させただけのものや熟成期間が短いと、土に混ぜてから熱をもってしまい、 根が焼けてしまうので注意が必要です。
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ボラ土(日向土)
九州で主に採掘される素材。乾かしたものは「日向(ひゆうが)土」とも言われ、 赤玉土同様に小・中・大とサイズがあります。九州では培養土の主原料としても使われ、 乾かした日向土は洋ランの栽培にも使用されています。
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水苔
産地はニュージーランドが有名。ダブルA、トリプルAなどのランクがあり、 藻の長さが大きなランクの違いになっています。藻が長いと洋ランの植えつけなどがしやすい。 水ごけは水を大量に含むことができます。
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鹿沼土
栃木県鹿沼市近辺が大きな産地となっている文字通り「鹿沼土」。 白っぽく赤玉土よりも軽く、酸性であることが特長。 群馬県赤城山の火山礫で鹿沼地方に園芸に丁度よい粒のサイズが多く 採掘できることがそのまま名前となりました。
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腐葉土
広葉樹の落ち葉を積み重ね、たい肥化したもの。 最近では広葉樹が減り落ち葉もとれなくなっているため、 落ち葉以外の増量剤を使って腐葉土として 売っているものも出回っているので注意が必要です。
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杉皮
杉の皮を粉砕した材料。軽く、雑菌がつきにくいので屋上庭園などでも使われています。 こちらも粗悪品には注意が必要。杉の皮の表層でなく、2枚目の部分を使用した 良質な材料を使用されたものを選びます。
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バークたい肥
針葉樹や広葉樹のチップ化したものを熟成させてたい肥化したもの。 熟成が浅いとECが極端に上がってしまう原因。良いものは空気も多く含み、 植物の根の育成を促進します。主に物理性の改善に使用。
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炭
木炭、くん炭など一言で炭といっても非常に多くの種類があります。 くん炭はもみ殻を焼いて炭化したもので、崩れやすいという欠点はありますが、 余分な成分を吸着する力があり、利用価値が高い素材です。
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もみがらたい肥
もみがらを80℃で長期間寝かせ、完全に殺菌された原料です。 水分をすぐに含むことができるので、空気孔隙率の改善のみならず、 保水性・保肥力の向上にもつながります。有機的な天然材料でありながら、 良い土の条件となる物理性、化学性の両面を良くする効果があります。